2003/09/24

ライフサイクル

皆様おげんきですか?
私は、毎月1~2回、東京に出張する機会があるのですが、泊まりはなぜか、新宿歌舞伎町のど真ん中にある、ビジネスホテルが多いのです。(私が選択しているのではないのですが)
夜の新宿って、本当に元気ですよね!雰囲気とか、治安とかはともかくとして、あれだけ元気な街が存在するので有れば、日本の景気もまだまだ捨てたもんじゃないと、つくづく思います。
時々、新宿歌舞伎町で「元気」をもらっている、経営支援室の久保が、お届けしております、経営改善講座、今回は、ライフサイクルについて考えてみました。

◆事業が成功する要因って?

皆様は、事業が成功する要因って何だと思いますか?
経営者の資質?
優秀な従業員を採用できるか否か?
資本金が十分に調達できるかどうか?
銀行支援が得られるかどうか?
他社に負けない技術力があるかどうか?
きちんとしたマーケッティングができるかどうか?
商品やサービスそのものの品質を高められるかどうか?
財務管理がきちんと出来ているかどうか?
その他・・・・・

ある意味これらは、全て大切な要因ですが、実はもっと大きい(かもしれない)大事な要因が、実は忘れられがちだと思うのです・・・

さて、それは何かといえば・・・「時の運」、もう少し具体的に言えば、「市場参入タイミング」です。

ビジネスには、必ず、市場に参入する適切なタイミングがあり、それを逃してしまえば、どんなに頑張っても、なかなか成功はいたしません。逆に、偶然、そのタイミングが良かったために、さしたる努力もしなかったのに、大成功してしまったということもあるかもしれません。

◆ライフサイクルについて

この理由は、商品やサービスには、必ず、「ライフサイクル」というものが存在するからです。
どんな商品でもまず、市場に対する「導入期」があり、続いて「成長期」があり、そして「成熟期」を迎えていきます。
これらの各時期の特徴は、以下の通りです。

導入期:まだ、市場で認知されていないため、開発費や、マーケティング費用が莫大にかかる。この時期に参入した企業は、赤字になることが多く、殆どの商品がこの段階で、日の目を見ることなく、消えていきます。

成長期:前段階の導入期を乗り越えて、市場に認められ始めた商品だけが、この段階に突入します。この段階になると、売上高が急激に伸び始め、色んな企業が相次いで、市場に参入し始めます。もちろん、急に採算も合うようになり、どんどん儲かってきます。

さて、ところが、この成長期の中で、ある時期を過ぎると、市場全体の売上がピークを迎え、その後は徐々に売上高も下がり始めます。しかしながら、商品自体の市場の認知度は既にありますから、広告費等はかからない為に、そこそこに利益はとれます。

成熟期:この段階にはいると、本格的に淘汰が始まり、シェアの小さな企業や、差別化を打ち出せない企業は、どんどん脱落していきます。業界全体の売上規模も、どんどん縮小していきます。
さらに、これらの一連のサイクルは、どんな商品でも、時間(導入期→成長期前半→(ピーク)→成長期後半→成熟期)と市場規模の関連が、殆ど正規分布の形になっております。
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導入期 |   成長期   | 成熟期

さらにいうと、全般的にこのサイクル期間が、近年急激に短くなる傾向にあるということです。
例えば、「たまごっち」や「だんご3兄弟」等、全国的に知らない人がいないくらい大ヒットしても、数年経つと、あれは何だったのだろうというくらい、商品の寿命は短くなっております。

つまり、正規分布と申し上げましたとおり、ブレイクするまでが短い商品ほど、廃れるのも早いと言うことです。逆にどんなにがんばっても、じわじわしか浸透しない商品(しかし少しずつ売上が伸びる商品)は長持ちする商品ということも言える訳です。

◆つまり、企業が続いていくためには・・・

こういうと、皆さまは、既に次の言葉を予測して頂いていると思うのですが、正にその通りです。

企業が生き残っていくためには、今の商品のライフサイクル時点をきちんと見極め、次々と、「明日のメシの種」=「ライフサイクル前半にあり、将来性のある商品」を、計画的に準備していかないと、駄目なのです!

人間は飽きやすい生き物ですし、変化と向上を求める生き物です。従って、どんなに優れた商品でも基本的には、同じもので永久に続く商品やサービスはありません。

もし、皆様の今のメイン商品(又はサービス、システム等・・)が、ピークを過ぎているならば、大至急に次の一手を探さなければいきません。
その商品のエンドは、市場に投入してからピークまでと、ピークを超えてからの期間をほぼ同じと考えれば、大体、予測がつきますよね・・・

もしかしたら、それは単なる扱い商品の域を越え、皆様の会社が置かれている業界そのものが、ライフサイクルが終わりかかっているものだって、あるかもしれません。

さあ、今すぐに皆様の会社のことに当てはめて、考えてみて下さい。早くしないと間に合わないかもしれませんよ・・・・

 

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