「情報」のリストラクチャリング13

それでは、今回も引き続き、工事管理カードについて考えていくことにしましょう。

前回は赤字工事発生の要因である、追加変更工事関する記載の必要性について考えてみました。今回は社内での必要性について考えていくことにします。

工事管理カードの流れについて「情報」のリストラクチャリング11でも記載したとおり、管理カードは各部門を横断していく情報ツールになります。

受注工事業の場合特にそうですが、個別工事毎にすべて違うわけです。施主、建物、工事内容、工期、予算・・・あげればきりがありません。これが意味するものは、この業種ほど各部門での情報の共有化を図れば、利益増大の可能性が高くなるということではないでしょうか。

現場でのよくある話です。営業が施主と詰めた話が工事担当者へ口頭だけの報告のため、工事が始まってから施主の様々な要望が、当初からの要望かそうでないのかはっきりせず、結局きちんと請求できなかったということがあります。単純な話ですが、ここでも利益を落としていることになります。

どの業種業界についても言えることではありますが、結局お金を生み出しているのは、現場の従業員であり、その情報共有を密にすればあきらかに、お金を生み出す確率、力は高くなると思います。

次回からは「情報」のリストラクチャリングのまとめも含め、お客様のところで会議を実施してきた中から、参考になるアクションプランをお話させていただきたいと思います。

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