2005/10/26

管理資料の重要性について考えてみる(6)

工事別管理カードから成功のポイントを掴む

今回も前回に引き続き、工事別管理カードのデータを利用して、成功した要因を分析していくことについて考えていくことにします。ここでも重要なことは、工事台帳分析も一緒に行うことになります。数値と定性事項の両面から工事毎の要因を掴む必要があります。
 
まず、どのような工事の利益率が高く、どのような工事が累計で儲かっているのかを工事の種類やお客様、担当者別に検証していきます。その上で、工事別管理カードに記載されている定性的な要因をチェックしていくことになります。

分析した結果のほとんどが、特命工事であり、自社の得意工事であれば、利益率が高いということになります。また、専門業者に関しては、小工事に関して利益率が極端に高くなっているという傾向が強いようです。
 
そのような特徴を見出し、どのようなお客様にどのような工事を提供もしくは提案し、受注になったのか、また受注後どのようなお客様との対話により原価が抑えられたのか等を研究していくことを、工事別管理カードで行っていくわけです。ですから、工事別管理カードには具体的な記載が必要になりますし、どのようなことを記載していくべきかを常に、営業と工事管理者が意見交換を行っていく必要があります。そうすることで個人が持っている様々なノウハウが共有化でき、組織のものとして構築できる可能性が高くなります。

この工事別管理カードは、実務レベルのつなぎをする非常に重要なものになります。実は、このしくみはペーパーであろうとパソコン上であろうと非常に導入の習慣付けに時間が要することを経験上感じております。おそらく、実際利用して有効性を理解していただくまでに時間を要すことが主な要因であると思われます。しかし、私どもとしてはその他管理資料以上に重要性を認識しているのは、今までの説明からもご理解いただけると思われます。
 
現場の方に、その必要性を理解していただけない状況で、しくみを習慣付けするためにはたった一つの方法しかありません。それは経営陣からの徹底したチェックです。常に提出されたカードに目を通し、疑問を投げかけ続けることです。そうすれば、一年程度のデータを利用する時に現場の方からも理解が得られるはずです。
 

ポイント 
  
工事別管理カードを利用した成功した要因分析では、
  ・工事台帳分析も同時に行い、数値と定性事項両面から工事毎の要因を掴む必要がある。
  ・工事管理カードより、成功の要因を研究する。
            ↓
経営陣の徹底した確認により、しくみが習慣となる。

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