2009/09/03

2009年9月3日号「『組織としての実行性』を高める『一体感』について考えてみる」

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                 2009年9月3日号
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▼ INDEX

■経営計画の実行性を高めるポイント「一体感」について考えてみる
<澤田兼一郎>  「1. そもそも一体感ってなんでしょうか」

■これは使える!ちょっと工夫“業務改善への道”
<山下晶子>  「管理資料・会議資料作成のムダ(7)」

■お問い合わせ先      <メール配信の中止及び設定の変更等>
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◆ 経営計画の実行性を高めるポイント「一体感」について考えてみる
1. そもそも一体感ってなんでしょうか

 

中小企業様の経営のご支援をさせて頂いている中で、ここ数年で求められる内容は「実行支援」そのものになってきています。平たく言うと、「計画の策定やスキーム提案だけではなく、その後も一緒に結果が出るように協力してね」ということです。

 

当然ですが、私どもも結果責任の一部を問われてくる時代になってきています。そうした実際の経営支援、実行支援の中で、実行性を高める一つのポイントとして考え、常に意識しているのは、会社に一体感があるのか、という点です。

 

そもそも中小企業様の経営にとって、一体感とは何でしょうか。個人的には、一つの組織体としてトップが掲げた共通の目標に向かっていく姿ではないかと思っています。例えば、経営者と幹部、従業員の方々との信頼関係の繋がりですし、最終的には、企業風土、文化といったものになるのではないでしょうか。

当然ですが、実行性を高めるには、「組織としての実行力」を高めないと、経営計画が計画どおりいくことはありません。いくら、経営者の方一人が頑張っても限界があります。

 

つまり、「組織としての実行力」、すなわち経営者を含め、幹部、そして従業員の方が一緒の方向感で動くことで、結果が出てきます。ここに、実行性を高めるポイントの一つが一体感ではないかと、考えている理由があります。

 

とは言っても、お恥ずかしい話ですが、私自身、一体感が実行性を高める大きなポイントであると、腑に落ちたのはここ最近のことです。

 

もちろん、経営者の方と経営に関する様々なことをお話する機会の中で、幹部の方との信頼関係や、幹部と従業員の意識改革が、会社を良くするポイントであると言い続けてはいました。ただし、本当に重要なポイントであると腑に落ちたのは、ある企業のご支援をさせて頂き、現場でその瞬間を見てきたからだと思います。

その経営者の方とお会いして約4年、ご支援を実際にスタートして約3年が経とうとしています。その間、様々な取り組みを経営者の方中心に行ってきました。

 

 

次回からは、その企業の事例をもとに一体感の必要性、重要性とともに、一体感をどのように作っていくのか、考えていきたいと思います。

みどり合同経営 コンサルティング部門
シニアコンサルタント 澤田 兼一郎
執筆者ご紹介 → http://ct.mgrp.jp/staff/sawada/

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◆ 「これは使える!ちょっと工夫“業務改善への道”」 第13回
管理資料・会議資料作成のムダ(7)

 

建設工事業のC社様より、工事部門で利用している管理資料(実行予算管理に関するもの)について相談がありました。工事部長がExcelで管理を行おうとしていたのですがうまく行かず、実行予算管理専用ソフトウェア(以下、実行予算管理ソフト)の導入も視野に入れ検討したいとのお話がありました。

 

【9.ソフトウェア導入ですべて解決?】

工事部長は、実行予算管理ソフト導入に前向きで、色々とパンフレットを取り寄せ、比較検討を行い、「どのソフトがいいのか?」と悩んでいます。

 

ただし、実行予算管理ソフト導入を急ぐ前に、管理がうまくいっていない理由を再確認することが重要です。代理人からのヒアリングなどでは、主に3つの問題点に絞られたのですが、実行予算管理ソフトを導入することによってこれらの問題点が解決され、スムーズな実行予算管理が行えるのでしょうか?

 

工事部長と一緒に3つの問題点について個別に検討することにしました。

 

(1)現場代理人のスキルにより、実行予算の作成が遅れたり、きちんと作成できないといった問題に

  ついては?

   

    →現場代理人の個人的なスキルや提出期限が守れないといった社内ルールの徹底ができていない

     事は、実行予算管理ソフト導入以前の問題ではないか。

 

 

(2)Excelにて「実行予算管理シート」を現場毎に作成するのですが、現場代理人によっては使いやすい

  ようにフォーマットを変更してしまいます。

 

そうするとExcelシートが工事によって違ってしまい、全社分を集計する際に手間が掛ってしまいます。また実行予算に使用する項目や発注単位が社内で統一されておらず、同様に集計作業など社内運用上使いづらいといった問題が起こっていることについては?

 

   →入力項目や単位、フォーマットなどはすぐにでも社内ルールを決めて対応することができ

     る。しかも実行予算管理ソフト導入時までにやっておかなければならない問題だと思う。

 

(3)PCやExcelの操作が苦手といった、現場代理人のPCスキルに問題があるものは?
   

   →もちろん、実行予算管理ソフトを導入する前に対応しなければいけない問題。

 

 

このように問題毎に分けて考えると、実行予算管理ソフト導入の検討以前に解決しておかなければならない問題が重要な事が解ってきました。これらを解決しなければ、例え実行予算管理ソフトを導入しても、社内で効果的に運用することはできないでしょう。

 

そもそも、工事部長が言うようにC社様に実行予算管理ソフトは必要なのでしょうか?工事部内で実行予算管理を行うのであれば、Excelを活用し社内ルールを明確にして運用すれば充分です。

 

しかし実行予算管理ソフトを導入するメリットもあります。原価管理データを他の業務に利用することや自社の原価データベースとして利用するなど現時点より高度な業務を効率的に行うことが出来る様になるのも事実です。

 

その為にはまず、自社の実行予算管理のルール整備を行い、現場代理人の実行予算管理レベルやPCの操作面などのレベルアップを行うことが必要条件となります。

 

工事部長と検討した結果、実行予算ソフト導入を一旦棚上げし、それ以前の問題を解決することにしました。全社的にPCのスキルをアップする為の勉強会を開催したり、PC操作の得意な人が現場代理人をサポートできるような社内体制をとりました。

 

また、実行予算策定の為の社内ルール策定や実行予算に使用する項目の整備に着手することにしました。しかしこれは思った以上に大変な作業になりました。詳しくは次回にてお話しようと思います。

 

みどり合同経営 コンサルティング部門
コンサルタント 山下晶子
執筆者ご紹介 → http://ct.mgrp.jp/staff/yamashita/

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