コラム 「建設業者と道の駅が連携し、新たな観光資源を開発~青森県」

皆様こんにちは。

突然ですが、皆様、「わさびチョコレート」ってご存知ですか?

れまで、建設業者が地域資源の活用や地域との連携を通じて、々な新事業に取り組んできた事例をご紹介してきましたが、の「わさびチョコレート」もその一例です。

場所は、青森県津軽地方。当時、東北新幹線の全線開通(新青森駅開業)を前にしていたこの地では、その好機を活かし、道の駅と連携した建設業の光分野進出が、建設業協会の発案のもと、進められることとなりました。

青森県といえば、豊かな自然環境や豊富な食材がパッと頭に浮かびますが、は県が行ったモニター調査では、「豊富な自然環境を活かした観光ニューが少ない」、「食材は一級品だが、調理方法や演出方法が下手」ど意外な悩みも抱えていました。

そこで、テーマは「周遊・循環・再生」=「津軽ing(つがりんぐ)」。

事業では、豊富な地域資源を有する津軽半島で、自然、食べ物、商品、、祭り、方言などを、新しい観光コンテンツとして再生することで、域の活性化を目指すことになりました。

事業の内容としては、大きく以下の2つになります。

(1)ドライブ観光企画

津軽半島にある9つの道の駅をドライブで周遊するツアーをベースに、の駅から更に地域の観光スポットをサイクリングやウォーキングで策する、体験型観光の企画を開発。

建設業者は、ハイキングコースの整備と維持管理、レンタカー・ンタサイクルの貸し出し(新事業)などを担当。

(2)道の駅で販売する、地域資源を活かした新商品開発

冒頭の「わさびチョコレート」がこの一例で、建設会社、森県建設業協会、道の駅、県土整備部との共同開発により完成されたしい地場産品である。

建設会社が岩木山麓で栽培した山葵を使用して作られている。

これまでほとんど接点がなかった道の駅と建設業ですが、お互いのウハウを吸収しながら、連携はさらに強固なものになりつつあります。
その後もいくつかの新商品が道の駅に登場しているようです。ちなみに、このチョコレートは見た目もきれいなので、私もネットで少ししてみたのですが、やはりこの地域の道の駅でしか買えないようでした。

そうなると、何だかよけいに気になります・・・

いつか、同地を訪れてみたいものです。

さて、これまで全13回にわたり、北は北海道から南は九州長崎まで国を巡り、建設業が地域の元気回復に携わっている事例をレポートさせてただきました。

今回が最終回となります。
建設業者が異業種と連携し、新しい事業を立ち上げ、それが地域の活性化にもながっていくという様々な取り組みをお伝えし、私自身も建設業の域での力を再認識致しました。

これまで、たくさんのご質問・ご反響をありがとうございました。
皆様に興味をもっていただくことで、これら事業の更なる活性化に少しでもながれば大変うれしく思います。

-完-

みどり合同経営 コンサルティング部門
中小企業診断士 犬飼あゆみ
執筆者ご紹介 → http://ct.mgrp.jp/staff/inukai/