2012/01/19

「地中熱を使った自然エネルギーの有効活用に建設業が挑戦~山梨県 その1」

皆様こんにちは。

しばらくご無沙汰してしまいました。すっかり寒くなってしまいましたね。

寒いけれども、この冬は節電のため、エアコンの温度は低めに設定しないと・・・と気になりますね。そこで今回は、建設業による地中熱を利用した自然エネルギーの有効活用についての取組みをご紹介したいと思います。

 

 

場所は山梨県甲斐市。ここにボーリング会社(穴を掘ることを専門にしている工事業者)があり、この会社の社長さんの発案によりスタートした事業です。

 

 

山梨県は、回りを山で囲まれた全国有数の山岳地帯です。山に振った雨が徐々に地下に浸透し、これが平野部の地下に豊かな地下水をなしているといった地理的背景があります。

 

 

この地下水というのは、年間を通じて温度がほぼ一定で、例えば外の気温がマイナスになるような寒い時期にも、地下水は1015度で安定しているそうです。この温度差を熱源とする地中熱ヒートポンプという装置を使い、地中に挿入した配管を通じて熱交換利用することにより、冷暖房や給湯用のエネルギーとすることができます。

 

 

このエネルギーは「燃料費や電力費用を大幅に削減できる!」、「CO2をほとんど排出しない!」、「エンドレスに再生可能!」など良いことづくしですが、施工にお金がかかることが、普及する上でのネックとなっていました。

 

 

これにいち早く注目したのが、上記専門工事業者の社長でした。ヒートポンプを使用した地中熱利用については、その施工において、地質調査・さく井工事・土木工事・配管工事・機器設置等、建設業者が携わる部分が多くあります。ここでの効率化を図り、ヒートポンプを普及させることが、建設業での雇用確保にもつながるのではと考えたのです。

 

 

同社長は、同業者の組合や環境取組団体、地域行政と連携し、地中熱の有効活用の可能性調査や、その効率的施工のための小規模実験等を、国の助成をうけた「山梨県地中熱利用推進協議会」として進めていくことにしました。

 

 

この取組みは、建設業がもともと持っている技術を活かして、新たな用途開発・市場の開拓に取り組んだという好事例ではないかと思っています。次回、もう少し詳しくお話させていただきたいと思います。

 

 

みどり合同経営 コンサルティング部門
中小企業診断士 犬飼あゆみ
執筆者ご紹介 → http://ct.mgrp.jp/staff/inukai/

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