2012/04/05

2012年4月5日号 「経営会議で導入した付加価値重視の管理資料により、社内の意識が変わってきた? ―工事部編―」 

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◆☆         みどり合同経営 メールマガジン
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◆☆◆☆◆☆                       2012年4月5日号
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お花見シーズンとなりましたが、皆様お元気でお過ごしでしょうか?

このメールマガジンは、ご縁を頂いた方に配信しています。
配信不要の場合は、恐れ入りますが、末尾に記載しております方法にてご連絡
をお願いいたします。

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▼ INDEX

<好評連載中>

■ 今からでも遅くない、本物の会議をやろう!
第12回 経営会議で導入した付加価値重視の管理資料により、社内の意識が
変わってきた? ―工事部(その1)―

■ 「製造業の社内活性化のプロセス  ~脱社長依存体質!~」
第10回 自分たちが目標とする数値は?
(全社的な管理資料について その1)

<お知らせ>

■『誰かに聞いてみたかった 中小建設業お金の話』 好評発売中!

■『業種把握読本 ~内外環境の見どころ 業界展望の勘どころ~』
皆様にご好評頂き、9月20日に増刷(第4刷)致しました!!

■お問い合わせ先      <メール配信の中止及び設定の変更等>

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今からでも遅くない、本物の会議をやろう!

第12回 経営会議で導入した付加価値重視の管理資料により、
社内の意識が変わってきた?―工事部―(その1)

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設備工事業を営んでいるA社は、経営改善をスピードアップするために経営会議
の内容を見直し、経営幹部でもある各部門長の意識改革を進めることとしまし
た。まずは、「付加価値(※文末参照)」を重視した管理資料を作成し、会議に
て検討を始めました。

それから、3ヶ月が経ち、最初に変化が表れたのは工事部でした。

工事部では、以前から出費を抑えるように社長から厳しく指示されていました
ので、工事原価については、きっちり管理されていました。前日の現場日報か
ら、全ての現場の工事原価を集計し、翌日の夕方には「前日発生した工事原価
は○○円です。今月の累計は△△円です。」と報告するしくみができていまし
た。資金繰りも厳しかったことから、このような管理を始めたと聞いていたの
ですが、正直驚きました。

この取組により、ムダな工事原価が発生することは殆ど無くなったとお聞きし
ました。やはり、毎日記録に付けると言う事は、嫌でも意識しますよね。

工事原価のムダが無いように思われていた工事部ですが、水上専務が経営会議
資料の付加価値の考え方を理解してから、工事原価の削減が、更に進むことに
なりました。

水上専務「外注の作業員の代わりにB主任が社内にいるのになぜ手伝ってもらわな
いのか?」

A主任「そりゃB主任が先輩だから言いにくいこともありますが、社員の単価は
1日13,000円、外注作業員は10,000円ですので、工事原価は外注の
ほうが安く、工事利益も多くなると思いますが・・・。」

水上専務「何を言っているんだ。B主任のような社員は、会社に待機していても
現場に出ても会社が支払う給与は変わらないが、外注作業員をお願い
すると、確実に外注費が発生するよね。

工事利益で考えると、君が言う通り単価の安い外注作業員を使う方が
工事利益は増えるが、果たしてそれが会社全体の為になるかな?
付加価値の向上を考えると、結果は違ってくると思わないか?」

工事部では、経営会議で使用した管理資料のうち、「完成工事高、工事原価
(変動費)、付加価値、工事原価(固定費)、工事利益(粗利)」までの数値を
工事部会議で説明しています。これまでは、工事利益がメインでしたが、最近
では「付加価値」に重点を置いて水上専務が説明しています。

A主任「あっそうか!付加価値を基準で考えると、会社全体のキャッシュが増え
ますよね。建機をレンタルで調達するのと、会社の建機を使う事も同じ
考え方で判断するといいですよね。なるべく会社の建機を使えるように
現場の段取りを組む工夫をすれば、付加価値は向上しますよね。」

次回につづく。

※付加価値の定義について
付加価値 = 完成工事高 - 外部購入原価(材料費、外注費、工事経費)
となり、付加価値から労務費(社内労務費)、減価償却費などを差し引くと工
事利益となります。なお、付加価値の定義には色々とありますが、本メルマガ
では、上記の通り単純に考えることとします。

みどり合同経営 コンサルティング部門
コンサルタント 山下晶子
執筆者ご紹介 → http://ct.mgrp.jp/staff/yamashita/

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『製造業の社内活性化のプロセス ~脱社長依存体質!~』

第10回 自分たちが目標とする数値は?
(全社的な管理資料について その1)

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皆様こんにちは。前回は、A社でのプロジェクトミーティングの中で、それぞ
れの課長さんたちが手探りで各現場の管理資料を作り、改善のための取組みを
進めていった結果、「会社全体としてどのような数字になっているのか?」が
自然と気になり始めたことをお話しました。

そこで、会社全体の利益がどうなっているのか情報共有するために、当社の経
営計画(年間計画)を月次ベースに展開し、計画と実績(試算表)との対比を
会議の中で見ていくことになりました。これまでは、役員と部長だけで確認し
ていた資料ですが、今回から課長さんクラス(一部に主任さんも)にも開示す
ることになりました。

数ヶ月の予算と実績資料と見ているプロジェクトメンバーの会話です。

量産のS課長:「先月は、売上は上がっているが、利益は出ていない
ですね・・・」

受注業務のN主任:「おかしいですね、今月は先月より売上が少ないのに、利
益はでていますね・・・」

試作のT課長:「なぜかなー?先月と今月の違いを少し社長や経理部長に聞い
てみませんか?」

ここでのポイントは2つあると思っています。

(1)全社数値だけでなく、部門別(A社の場合は、内製と外注という区分)
に管理すること

(2)次に貢献利益(※文末参照)に着目し、現場が自分たちでコントロールし
得る数値で管理すること、です。

社長や経理部長のアドバイスから、まずは、(1)のアドバイスをもとに、内
製品と外注品の先月と今月の比率を見てみると、先月は外注品の比率が高く、
今月の売上のほとんどは内製品が占めていることがわかりました。

そこで、内製品の売上予算を設定し、予算と実績との対比をスタートすること
にしました。これであれば、理解もしやすく、さらにいうと、自分たちの頑張
り次第でコントロールできる数値であるため、やる気も生まれます。

この数値を確認していくようになると、内製品の売上を上げるためには、現場
で何をすればいいのか?と真剣に考えるようになりました。これまでは、月の
終わりにけっこう残っていた「受注残」も、「これを必死にやり切って、今月
の数字に載せよう!」という意識が生まれてきます。

ここまでで課長さんクラスの意識向上は、かなり進んできたことを感じていた
だけるのではないかと思います。

それでは、ポイントの(2)をもとに、どう部下たちに展開していくか・・・
これも難しいテーマですが、次回に少しお話したいと思います。

※「今からでも遅くない、本物の会議をやろう!」メルマガ(上記)の付加価値と
貢献利益はよく似ていますが、貢献利益は会計原則のもと固定費と変動費に
厳密に分けている点で少し異なります。

また、貢献利益は粗利とは違い、売上高から材料費等の外部購入費用
を控除した利益になります。一方、粗利は、売上高から外部購入費用に加えて、
製造にかかる固定費(製造に関わる方の人件費等)を控除した利益になります。

みどり合同経営 コンサルティング部門 副部長
シニアコンサルタント 澤田 兼一郎
執筆者ご紹介 → http://ct.mgrp.jp/staff/sawada/

みどり合同経営 コンサルティング部門
中小企業診断士 犬飼あゆみ
執筆者ご紹介 → http://ct.mgrp.jp/staff/inukai/

 

 

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【頁 数】 374頁 【発行日】2010/11/29 第1版第1刷
【金融ブックス ホームページ】
http://www.kinyubooks.co.jp/bin/cartpro/cart.cgi?id=ISBN978-4-904192-2
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※書籍購入を希望される方は、弊社に直接ご連絡頂いても結構です。
TEL 087-834-0301(担当:山下、犬飼、三谷)

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経営の指針としてぜひご活用頂けたら幸いです。

【編集・執筆】 藤井 一郎 ・ 澤田兼一郎 編著
【執筆】 山下晶子、犬飼あゆみ、三谷利恵、北野里美
【定 価】 2,300円(税込) 【判 型】 A5判
【ISBNコード】 978-4-903437-13-2
【頁 数】 193頁 【発行日】2010/10/5 第1版第1刷
【建通新聞社ホームページ】
http://www.kentsu-it.jp/book/9784903437132.html

※書籍購入を希望される方は、弊社に直接ご連絡頂いても結構です。
TEL 087-834-0301(担当:山下、犬飼、三谷)

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