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04/12/01

8. 企業の生活習慣を変えるその2

前回は「朝10時までに仕事は片づける」というように、個人も企業も生活習慣を変える必要があることを書いた。朝は頭がクリアーだから、朝早く仕事を片付けるのが良いことはなんとなく分かる。高井弁護士によると、それだけの問題ではないそうだ。

 

●アメリカでは早朝6時からの会議はふつう
外資系の企業の社長をしている友人と最近会って聞いた話である。彼は最近日本の会社から外資系の企業に引き抜かれたのであるが、スタンフォードとハーバードのMBAを持っており、十分勉強はしてきた自信はあった。ところが、社長になる前にまずアメリカで6ヶ月の研修。社長になった後もアメリカで毎年4回、延べ1ヶ月の研修があるという。社長に対する研修というのもすごいが、その研修も、早朝6時から夜8時までが、1週間連続するのだそうだ。日本ならば朝9時から夜11時までというところであろうが、アメリカでは、はっきりと朝型の研修スタイルだ。

 

●夜、社長が飲み歩いているのは日本だけ
数年前似たような話を、千本氏(元第二電電副社長。イー・アクセス社長)から話を聞いたことがある。夜、社長が飲み歩いているのは日本だけで、アメリカの社長は夜8時になれば家に帰っているそうだ。家に帰って何をしているかというと、勉強をしているそうだ。
日本でも夜、むやみに飲み歩いている社長はめっきり少なくなってきている。そのような社長は倒産するか、企業再生のお世話になるようになり、飲み歩く予算がなくなってしまっているようだ。

 

●「ソフト化社会」では「勝ち組」になるには朝早く仕事をする
高井弁護士によると、現代の「ソフト化社会」では能力によって生じる差がきわめて大きいものになるという。農業社会では、足腰の身体能力が重要であった。足腰の身体能力を考える時、世界最高のアスリートでも100m走るのに9秒台である。われわれ凡人でも25秒あれば100m走ることが出来る。その差は2.5倍の差である。工業社会では、手先の器用さが重要である。手先の器用さは人によっては100倍くらいの差が生じるかもしれない。
 ところが「ソフト化社会」ではその差は無限大になるという。出来るか出来ないか、閃くか閃かないか、の勝負であり、勝ち組と負け組みがはっきりする。
 朝は頭がクリアーだから、仕事がはかどるというだけではない。クリアーな朝は、脳細胞が活性化し、閃きを得る確立が高くなるということである。

 

●「知っているか知らないか」の時代は終わった。
また、「出来るか出来ないか」とは、単に「知っているか知らないか」を超えた問題だ。知識として知っているか知らないかで差別化できた時代ならば、夜遅くまでだらだらと勉強して知識を詰め込めばよかった。しかし「知っているか知らないか」の時代は終わった。知識と情報は溢れているのだ。
知識として知った上で、閃きを得て、お客様に「新たな価値」を提供することが出来なければならない。そのためには企業も生活習慣を変え「朝型組織」に変身すべきだろう。
(つづく)