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05/01/12

13. 複合化が付加価値を生む その4

「しっかり者の女房のいる家は、亭主の稼ぎが悪くても食うに困ることはない。ちょっとでも余裕があれば始末して貯め、困ったときには「お父ちゃん、大丈夫だよ」となる。女房のやりくりは管理に相当する。しかし、いくらしっかり者の女房がいても、亭主の稼ぎが二倍、三倍になるわけではない。その稼ぎを二倍、三倍にするもの、これが戦略である。」(宮田矢八郎 卓抜企業をつくる7つの原則 ダイヤモンド社) 複合化は、この戦略の問題である。

 

●しっかり者の女房(管理)は亭主の稼ぎを二倍、三倍にすることもできる
 宮田矢八郎教授は、つづけて言う。「しかし、女房がだらしなければ稼ぎは浪費され、いざというときに使える金は残らない。卓抜企業とは、稼ぎのいい亭主としっかり者の女房がいる家のようなものである。」
しかし、本当のしっかりものの女房は、亭主の稼ぎを二倍、三倍にすることもできるのではないだろうか。亭主の稼ぎは、亭主の仕事ぶりによって決まる。亭主が健康で生き生きと仕事ができる家庭を作れば、亭主は仕事が楽しくなり、いいアイデアが出るようになり、いい仕事をするようになる。いい仕事をすれば、稼ぎは二倍三倍どころか、十倍にもなる。

 

●しっかりものの女房は、亭主の生活習慣の管理まで行うことができる。
スティーブン・R・コヴィー博士の「7つの習慣」にもあるように、成功するには良い習慣を身に着けることだ。http://www.franklincovey.co.jp/training/sevens_habits.html
しかし自分一人で良い習慣を身につけることの出来る人はきわめて稀である。家族やまわりの協力は重要なポイントになる。
しっかりものの女房は、お金のやりくりだけではなく、亭主をはげまし、疲れたときには笑顔で元気付け、亭主の生活習慣の改善に協力し、亭主を稼ぎ頭にすることができるのである。

 

●企業の生活習慣の管理・「ごみを拾って、時間を守って、元気に挨拶」
企業が成功するための新戦略の展開にも、企業の生活習慣の管理=経営管理が重要となる。
まず第1に、適切な新戦略が策定できるためには、経営の実態の把握が不可欠であり、経営管理がなくてはならない。
第2に、前回も述べたように、企業のイノベーション戦略には、複合化のアイデアがきわめて重要だ。複合化には奇抜なアイデアではなく、既存のものの新しい組み合わせも極めて重要なのだ。人間と同じく、企業をとりまく周りとの協力関係が重要であり、「ごみを拾って、時間を守って、元気に挨拶」する企業の生活習慣が新戦略も生むのである。
(次回は、複合化の具体例に戻る)