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05/03/23

23. 複合化が付加価値を生む その14

今週は、私はM&A国際会議でハンガリーのブダペストに出張中です。ブダペストの土産話は来週ということで、今回はインターネットを使って、既存の業務とコミュニケーションとを複合化する方法のつづき。

 

●「タクシー配車とコミュニケーションの融合」
前回、「警備とコミュニケーションの融合」の例をあげて、インターネットを使って、既存の業務とコミュニケーションとを複合化する方法を説明した。既存業務にあたらしいコミュニケーションを付加した成功事例の一つに京都のMKタクシーの例がある。
京都のMKタクシーは、革新的なアイデアによる顧客重視の経営で有名だが、そのGPSを使った配車システムは大きな成果をあげている。これは、「配車とコミュニケーションの融合」をはかっていると考えることができる。
駅に行くと、タクシーが長時間ズラッと行列で顧客待ちをしていて、近距離をお願いすると怒られそうで困る。タクシーが長時間行列で顧客待をするのは、「流し」をしていてはもっと効率が悪いからに他ならない。MKタクシーでは、顧客から予約があった場合、GPSを使った配車システムにより最短の場所にいるタクシーに迎車の指示が自動的に行なわれる。「顧客とのコミュニケーション効率」をよくしたため、お客は待ち時間が少なくてすみ、タクシーも実車効率が高くなる。MKタクシーは駅で長時間顧客待をする必要が無いほど効率がよいのだ。今、GPS携帯が安価になり、このような「既存業務にあたらしいコミュニケーションを付加する」方法は中小企業でもますます可能性が広がってくるだろう。

 

●「保管とコミュニケーションの融合」
コインロッカーと言えば、物を保管するものであった。ところが最近、携帯電話をロッカーキーとして使うタイプのコインロッカーが出現し、物の受け渡しという意味でのコミュニケーションツールにも使えるようになってきた。
物をロッカーに預けてお金を入れる。鍵をかけるとき、ロッカーキーは不要。物を出すときに登録した携帯電話から電話をかけると鍵が開く仕組みだ。鍵をかけるときにあらかじめ鍵をあける携帯電話の電話番号を登録しておく。鍵をあける携帯電話の番号は自分の携帯のものである必要はない。友人であったり家族であったり、自由に指定ができる。
従来はコインロッカーで物の受け渡しをするためにはあらかじめ鍵の受け渡しが必要であった。この新タイプのコインロッカーを使えば、鍵の受け渡しが必要ないから、コインロッカーを物の受け渡しの用途に利用できる。コインロッカーを使って、時間の無いときに、物を届けたり、プレゼントしたり、交換したりするという意味でのコミュニケーションツールとして利用できる。