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05/03/30

24. 付加価値を生む複合化はどうすれば生まれるのか? その1

ライブドアとフジテレビの攻防に、ソフトバンクが加わってますます面白くなってきた。攻防の中からいろんな組合わせのアイデアが生まれるのがすごい。アイデアの勝負である。こうしたアイデアはどのようにすれば生まれるのだろうか。

 

● 既存の組み合わせから新しい何かを導き出す力を「構想力」という
第21回でご紹介した、高知工科大学総合研究所長、水野博之教授は、アイデアを導き出す力を「構想力」という考えで説明されている。


1.世界的成功者は既存の組み合わせで全く新しいものを創り成功した
2.常識にとらわれない、既存の組み合わせから新しい何かを導き出す力を「構想力」という
3.社会を変革するのはイノベーションで、その基本は「既存のものの新しき結合」である
4.「新しき結合」を作る力とは、目的を達成するという確固たる構想から生まれる

まさしく、イノベーションを複合化の面から捉えておられ、それを導き出す力を「構想力」と呼ばれている。
以下、水野博之教授の著書、『構想力のための11章』の出版社の紹介文よりの引用である。
『松下電器副社長として松下幸之助の右腕となり、1980年代末の日米半導体協定では日本側の代表を務め勝利を収めるなど、まさに「ジャパン・アズ・ナンバーワン」を前線で推進してきた人物です。現在は日本とアメリカの大学をまたにかけて教鞭をとり、主に起業家志望の後裔のためにその膨大な知識とほとばしる精神を注ぎ込んでいます。ところが著者は、学生や若手サラリーマンを教えながら、また、今の日本を取り巻く現状を鑑みながら、かつて日本人が持っていたものが失われていることに気づきました。それが「構想力」という考え方です。 「構想力」とは、私たちの日常にあふれる既成の事実をいかに組み合わせるかによって、まったく新しい考え方が生まれる、その原動力のことです。本書に詳述しておりますが、たとえば松下幸之助やブリヂストン創業者の石橋正二郎、最近ではマイクロソフトのビル・ゲイツも、特別な考え方を持っていたわけではありません。大成功を収めた現在から見れば、だれもが考えつくことを世界で最初に、なおかつ想像を絶する斬新な組み合わせで、世に問うただけなのです。アメリカが推進し世界を席巻するインターネットも、情報とネットワークを組み合わせた「構想力」の産物です。』
(『構想力のための11章』〜新しい発想を生み出す方法〜 水野博之 三五館 紹介文http://www.sangokan.com/kousouryoku.htmlより)

 

● 構想力は何から生まれるのか
フジテレビとライブドアの攻防戦も、一つ一つを取り上げれば、今ある法制度、人材、ネットワークをどのように組合わせるかというアイデアであり、一つの構想力の問題に他ならない。まったく予断を許さない展開が次々と生まれる。
それでは、フジテレビとライブドアの攻防戦において、なぜ次々とすごいアイデアが生まれるのか。そもそも構想力自体は何から生まれるのか。構想力を高めるにはどうすればよいのだろうか。
実は最近、企業の統計的分析の中で、構想力の源泉が実証的に明らかになってきているのだ。(次回につづく)