
33. 付加価値を生む複合化はどうすれば生まれるのか? その10
「生活習慣を変える」方法」
最近、自然食レストランや菜食主義者(ベジタリアン)向けのレストランが大流行の兆しだ。たとえば「食彩兼美 野のぶどう」という店。インターネットで調べると「席数が150。1500円で食べ放題。すでに沢山のお客様がウェイティング。特別席を空けて頂いて、やっとの思いで食事にありついた。」というような書き込みがたくさんある。福岡が発祥の地で、広島、東京と全国展開をはじめている。
●自然食ブームがきている
他にも、羽田の全日空のターミナルにも永谷園が運営する自然食レストラン「餉餉 ke-ke」が2004年12月にオープンして大人気だ。「餉餉 」は、さらに、2005年1月25日に埼玉所沢店をオープンし、3月には銀座の商業施設ZOE(ゾーエ)銀座に650・に230席という規模で出店した。急ピッチでの展開である。
「餉餉が東京の真ん中に進出したことにより、自然派のビュッフェが広くブレイクする予感がする。」と「飲・食・店 新聞フードリンクニュース」という業界紙にも取り上げられていた。
他にも「竹橋のマクロビオティックレストランにて玄米カレー食べて帰ったけど、この自然食レストランがものすごく混んでるんですよ。玄米とか自然食って敬遠する人も多いような気がしてたけど、ファンも多いのね!」という書き込みもあった。
●菜食主義者(ベジタリアン)になるのは骨が折れる
このような自然食ブームには気軽に便乗できる。しかし、菜食主義者(ベジタリアン)になるのは骨が折れる。
肉・魚・牛乳・酒・コーヒー・紅茶・お茶の類は一切口にしない。目の前でおいしそうに焼肉を食べながらビールを飲んでいる仲間と一緒に、ひたすら野菜を食べ水を飲んでばかりで何ともない、という生活習慣をつけるのは、普通、セミナーに参加したぐらいでは難しい。一週間もたてば元に戻るのがオチだ。しかし、私と会長の山口の二人ともすでに一ヶ月経つが、頑なに菜食主義の生活習慣を守っている。
●「生活習慣を変える」方法
前回書いたように、私と山口は、ジェームス・スキナー氏が主催する「成功の9ステップ」という「経営セミナー」に参加することで、生活習慣が変わったのだ。私は、糖尿病が劇的に良くなり、どうしても出来なかった机の上の山積みの書類の整理整頓が毎日出来るようになった。その「成功の9ステップ」というセミナーの中身をご紹介しよう。
このセミナーは、朝の8時から夜中の2時まで休みなしで、連続4日間ぶっ通し、というセミナーだ。その4日間、食事は完全な菜食メニュー。それなのに全く疲れない。しかも、セミナーが始まったときよりも4日後にセミナーが終わったときの方が反って元気という事実を実体験する。
しかし、酒をやめ、菜食を続けられている一番大きい理由は、セミナーで「人生の目的」を明確にしたことにある。「成功の9ステップ」の最大の力点はここにある。
参加者は全員自分の「人生の目的」を徹底的に考える。それをグループの人に伝え、相手が心から理解・納得するまで、言い直し、考え直し、やり直し、声がかれるまで伝え続ける。今まで似たようなことは他のセミナーでもやったことがあるが、ここまで時間をかけて徹底してやったことはない。そのようにして自分自身納得した「人生の目的」を明確にするのだ。
その自分の「人生の目的」を達成するためには健康でなければならない。経営で成功するのにも、最も大切なことは健康である。(不思議なことに一般の「経営セミナー」でも真正面から健康を講義で扱っているセミナーはなかった。)
「成功の9ステップ」では、健康についても徹底的に教えられる。肉や牛乳は体に必要という常識は、さまざまな事実をもって覆されてゆく。4日間、完全な菜食がとても美味しいという経験を続ける。セミナーが始まったときよりも、完全な菜食の4日間の後、セミナーが終わったときの方が反って元気という事実を実体験する。
こうして、自分の「人生の目的」を健康で楽しく達成したいという強固な信念が沸き、そのために酒をやめることや、肉・魚を食べないなんてことはなんでもなくなるのだ。
このように「目的」から入るところが素晴らしい。これは、企業の「経営理念」やミッションを徹底して明確にすることで、社内のベクトルが揃い、燃える集団になると言うことに通じる。
(次回は、「火渡りの儀式」)