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05/06/29

36. 加速学習(モデリング)」の手法 その2

5S(整理・整頓・清潔・清掃・躾)が生産現場で大事なのは何故かと言う話を聞いた。なぜだろう? 答えは、5Sは製造原価を下げる基本だということ。工程数とリードタイムをいかに少なくするかが原価低減のポイントであり、5Sにはその力があるそうだ。
確かに私も、「成功の9ステップ」参加以後、机の上をきれいにしようとするようになって、思考の工程が半減している。仕事を後回しに出来なくなり、一度の思考で決断する必要があるからだ。この年になってではあるが、一人前になれた気分でうれしい。

 

●「モデリング」または、「加速学習」
さて、前回書いたように、「加速学習(モデリング)」とは、平たく言えば、最高の実績を上げている人を探して、その人から教えてもらうということだ。「成功の9ステップ」では、通常、準備に2週間くらいかけて行うものを、たった1時間の準備で、全員が火渡りを成功させる。それは最短の実績を持つ人を探し出して、その人のやり方を学んだからだ。
しかし、それではベンチマーキングと同じなのか。ベンチマーキングも、ひとことで言えば「ベストに学ぶ」ということだ。

 

●ベンチマーキングとモデリングとの違い
モデリングとベンチマーキングは良く似ているが、大きな違いが2つある。1つには、モデリングは、人に焦点をあてていること。単なる技法を真似するのではなく、その人の思想、哲学、息遣い、体の使い方、心拍数といった極めて人間的な部分をも含めて学ぶところである。また、体の使い方、目の動かし方、話し方、といったものと、人間の心の動きに重要な関連があることを重視する。
アガリ症やうつ病なども、体の使い方(胸を張る、上を向くなど)によって瞬時に改善されることも体験する。

 

●「違いをもたらす違い」
2つ目の違いは、モデリングでは「違いをもたらす違い」に焦点をあてること。違いそのものではなく、なぜそのような違いが生じるかの原因を突き詰める。だから結果として人に焦点をあてることになるのかもしれない
たとえば、世の中には、普通ならば3年くらいかけてうつ病の治療をするところが、1時間程度で簡単に治してしまう精神科医がいるそうだ。しかし当の本人は、自分がなぜそのような特別なことが出来るか分からないことも多い。しかしその人をじっくりと観察することによって、体の使い方、目の動かし方、呼吸法、心拍数などからその答えを見つけることもできるそうだ。うつ病治療の場合には、体の使い方が最も大事なポイントだそうだ。

 

●謙虚さがとても大事になっている
しかし、モデリングでもベンチマーキングでも、どちらであってもよいではないか。大事なことは、他の人に学ぶという姿勢である。
そして、他人に教えてもらうには謙虚になることが一番。謙虚であれば人は教えてくれる。なぜならば、他人に教えることは、人間として大変心地よいことである。すごい秘密であればあるほど、教えたくて、話したくてたまらないものなのだ。ジェームス・スキナーは、さまざまな、世界ナンバーワンの人に直接会いに行って教えてもらっている。それがすごい。
成功している中小企業の経営者を見ていると、やはり他人に教えを乞うことが上手である。コミュニケーション能力に優れているとも言える。(次回は、経営者のコミュニケーション能力について)