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コラム 管理会計は大企業だけのツールではない! ~気付く力を養う会計~ 第6回:<ステージ1>月次の実績は把握できるが、それにもとづいた管理を行ってない企業(3)

2013/03/04

 皆様、こんにちは。

皆様は「日次管理」について、どう思われますか?

私がメーカーで経理をやっていた時には、毎週水曜日に「週報(週次の予算実績対比)」という形で業績をまとめて報告していましたが、その集計作業はかなり面倒だったので、毎週水曜日は憂鬱で仕方がありませんでした。

まして、「日次」となると、「こんなこと毎日やるの?」と、正直、拒否反応が出てしまいそうです。

ところが、先日ある会社の社長と業績管理の話になった時に、「ウチは日次で管理してるよ!」、と驚くような言葉が社長の口から飛び出してきたので、「それは、経理の方は大変でしょうねぇ。」と私が普通に返すと、社長は自慢げに「経理は日次なんかやっていないよ!」と言って、ニヤニヤしながら私の顔を覗き込みました。

社長の言葉を理解できない私はポカンと口を開け、固まっていると、「いやいや、管理というほどのものではないんだけど、おおよそウチに会社で一ヶ月にかかる経費って決まっているから、それを稼働日数で割って、一日に稼がなきゃならない金額を出して、それだけの仕事をやったかどうかを毎日見てるんだよ。」と話してくれました。

確かに、一日の結果がどうだったかをタイムリーに知ることは、迅速な経営判断を下していくためには何よりも大事なことだと思います。

また、毎日のやるべき目標が明確であることは、現場で働く人たちにとっても、何をやれば良いのかが明確なので、非常に良いことだと思います。

これだけを聞くと簡単なようですが、実際の現場に浸透していくにはかなりの時間がかかったということも、社長は笑い話として教えてくれました。

つまり、日々、試行錯誤しながら工夫していくことが大事だということです。管理会計というものは様々な手法があるのは事実ですが、これだという決まった形がないのもまた事実です。

自分の会社にはどういうものが合うのか、いろいろと試してみながら、一番合う形を探っていくことが、管理会計への一番の早道かもしれません。

私は、「社長、今日はとっても良い勉強になりました。また、教えて下さい。」と言って、現場から出てくる発想力の柔軟性に感心し、その重要性を再認識しながら、その場を後にしました。

みどり合同経営 コンサルティング部門 アカウティンググループ
コンサルタント 萬屋博史
執筆者ご紹介 → http://ct.mgrp.jp/staff/yorozuya/

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